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肩こりは、多くの方が一度は経験する身近な症状です。しかしその原因が、単なる筋肉の疲労だけではないことをご存じでしょうか?
当院では、「頚椎症(けいついしょう)」など、首の骨や神経の問題が関係しているケースが少なくないと考えています。
特に、慢性的に続く肩こりには、頚椎の変形や椎間板の異常が隠れていることが多く見られます。
肩こりに加えて「頭痛」を感じている方も多くおられます。
実際、他院で「偏頭痛」と診断されている方の中に、首からくる神経性の頭痛のケースもあります。
肩こりと頭痛は非常に関連性が強く、同時に出ることもしばしばです。
肩こりといっても、「肩だけ」の痛みにとどまらない場合もあります。
例えば以下のような症状がみられる方は、注意が必要です:
– 胸の奥や脇が痛む
– 腕や肩甲骨の内側にジワジワ広がるような痛み
– 深呼吸でズキンと痛む
これらは、単なる筋肉痛ではなく神経の関与や内臓からの関連痛である可能性があります。
日々の疲れや筋緊張が原因の肩こりは、ストレッチやマッサージで軽快することもあります。
このようなケースでは、無理に医療機関を受診する必要はありません。
ただし…
– 吐き気や食欲不振を伴う
– 頭痛がひどくなってきた
– 胸や背中、脇の痛みが強くなってきた
– 痛みが長期間続く、またはどんどん悪化している
このような場合、単なる肩こりではなく神経の炎症や内臓との関連痛の可能性もあります。
ペインクリニックでは、神経ブロックなどの専門的な治療を通じて、痛みの原因に直接アプローチすることができます。
当院では、肩こりを「単なる疲労」と片付けず、原因を丁寧に見極める診療を行っています。
① 診察・問診
痛みの部位や性質、生活習慣などを詳しくうかがいます。
また、痛みの原因が「筋肉」「神経」「骨」など、どこにあるのかを評価します。
② 検査
必要に応じて、以下の検査を行います:
– レントゲン検査:頚椎の変形やズレなど骨の状態を確認
– 超音波検査(エコー):筋肉・神経の状態や炎症の有無を確認
③ 治療
患者さまの状態に応じて、次のような治療を組み合わせて行います:
– 神経ブロック注射:痛みの伝達を遮断する即効性のある治療
– スーパーライザー照射:近赤外線レーザーによる温熱療法で血流改善と鎮痛効果
– 内服薬の処方:神経の興奮を抑える薬や痛み止めなど、体に合った内服を選択
無理に痛みを我慢するのではなく、根本原因に対するアプローチを重視した治療を行います。
「肩こりだから大したことない」と思って放置してしまうことで、実は症状が悪化してしまうこともあります。
頭痛・吐き気・胸や背中の痛みを伴う肩こりは、ペインクリニックでの診察をおすすめします。
にしクリニックでは、原因の見極めと、それに合った適切な治療を行っています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。